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ウイルス

いぼ・水いぼ

Q1

子供の手足にイボがあり、だんだん増えてきています。どうしたら良いでしょうか

A1

イボはウィルスが原因のため、うつります。

ちょっと触った程度ではうつりませんが手でいじったり、プールや浴場の床など皮膚が水分でふやけているときなどうつりやすいのです。免疫力が高ければ自然治癒もありえますが、拡がる前に早めに治療することをお勧めします。
よく自分でスピール膏を貼って治そうとしますが、スピール膏だけでは皮膚をうるかすためにかえってウィルスを周囲にばらまいてしまって、悪化の原因になることもあります。
治療は液体窒素による凍結療法が一般的で、患部を凍結させて皮膚の熱伝達の違いによって、表皮を選択的に凍結させて一種の軽いやけど状態にしてウィルスを表皮の細胞ごと破壊していくものです。ただし、大きさや数にもよりますが週に一回以上で何回も治療しなければならず、途中で治療を中断すると再発します。

ジベルばら色粃糠疹

Q1

2週間前にお腹に2cmくらいの丸いカサカサした赤い発疹があったのですが急に胸やお腹、背中に1cmくらいの赤い発疹が拡がってきました。なんでしょうか。時々痒みがあります。これが出る前に風邪をひいていました。

A1

見ないとはっきりしませんが、ジベルばら色粃糠疹だと考えられます。
原因はヒトヘルペスウイルス6、7による感染と自家感作型のアレルギーが考えられています。
自然治癒もありますが、ステロイド外用薬などによって改善します。
接触性皮膚炎、薬疹や梅毒のバラ疹との鑑別が必要なことがあります。
まずは診察を受けて下さい。

ヘルペス

Q1

かぜをひいた後などに口のまわりに水疱ができ、チクチクします。何の病気でしょうか。

A1

それは単純ヘルペスというウィルスによって小水疱やかさぶたを作る病気です。

たいてい感染してもウィルスが神経細胞のなかに隠れ潜んでしまい何年たっても症状は出てきません。ところが、カゼなどで抵抗カが低下したときなどにウィルスが皮膚の表面に出てきて暴れだします。
20歳代では60~70%、50歳以上では90%以上の人が知らない間に感染しています。感染はウィルスを持っている人との直接的な接触かウィルスが付着している器物を介しての感染です。
ウィルスの種類は2種類あり、一つは主に口の周り、もう一つは性器や臀部にみられます。

一度発病すると治ってもウィルスが再び神経細胞に戻って潜伏し何回も再発を繰り返します。治療は抗ウィルス薬の内服と外用があります。日常の注意としては、水疱がある場合はキスや性的な接触、タオル、食器などの共有を避けます。

再発予防には

  • バランスの取れた食事
  • 十分な睡眠とストレスを避けること
  • 適度な運動
  • 強い紫外線を避ける
  • 腸内環境を整えたり、身体を温めて免疫力をあげること

などです。

手足口病

Q1

4才の子供ですが、口と手足に小さな水疱ができて、食欲もありません。何の病気でしょうか。うつるものですか。

A1

手足口病(てあしくちびょう)という病気が考えられます。

これは乳幼児や小児によく見られる疾患ですが大人でもかかり、その病名のとおり手のひら、足の裏、口の中に発疹と水疱ができるのが特徴です。前兆はない場合が多いですが、ときに軽い発熱、食欲不振、だるさ等の体調不良から始まり、発熱から2日くらい過ぎた頃から発疹や水疱ができ始めます。
大部分は1週間から10日で自然に治り、治療もあまり必要とされませんが、まれに髄膜炎や脳炎等の中枢神経症状が見られます。
原因はコクサッキーA16またはエンテロウイルス71による感染症と考えられ、春から夏にかけて経口・経気道感染でうつります。

症状が消失しても2〜4週間は感染源となることがあります。まれに髄膜炎を合併することがあり注意が必要です。
この疾患は基本的には自然治癒を待ちます。発疹の初期2〜3日は症状に注意し、元気がない、頭痛や嘔吐、高熱が2日以上つづく場合は慎重に対処する必要があると思われます。
最近大人の手足口病が流行っています。子供より重症化する傾向があります。

脱水に注意し、こまめに水分補給をするようにしましょう。

帯状疱疹

Q1

右の胸と背中に赤いプツプツと小さな水疱が見られ、だんだん痛みが出てきました。何の病気でしょうか。

A1

帯状疱疹(たいじょうほうしん)という病気が考えられます。

水ぼうそうを起こすウイルスによって生じ、顔・躯幹に好発します。水ぼうそうのときのウイルスが死なずに知覚神経の節に長い間生き続け、風邪など体カの低下したときにウイルスが再び活動を始め、神経を通って皮膚に到達し水ぼうそうと同じ水疱を作ってきます。神経に沿って出てくるためにからだの片側の部分に帯状に出現する紅斑と小さな水疱が特徴で、途中の神経も炎症を起こし刺激を受けて痛みを伴います。痛みは炎症の程度や年齢、皮疹の部位、初めの治療の仕方によって異なります。
若い人では痒みだけですむ場合もありますが、高齢者では激しい疼痛を伴うことがあり、皮疹が冶癒した後でも神経痛のような痛みが何ヶ月も続くことがあります。

冶療は抗ウイルス薬の内服、外用が有効です。疼痛に対しては鎮痛剤や疼痛治療薬プレガバリンやビタミンB12の内服が有効です。また、近赤外線照射治療や半導体レーザーによる疼痛緩和療法も有効です。
皮疹の跡や神経痛を残さないために早めの受診が必要です。
高齢者は水痘ワクチンの接種も予防の対策として有効です。

伝染性紅斑

Q1

5才の子供ですが急に頬が赤くなり、その後腕にも赤い発疹がパラパラと出てきました。少し鼻水が出ていました。大丈夫でしょうか。

A1

いわゆるりんご病が考えられます。

正式には伝染性紅斑といってヒトパルボウイルスB19による感染症です。
春から初夏にかけて流行し、小児に多くみられます。腕の発疹はレース状の薄い紅斑として現れます。下肢や躯幹にも出ることがあります。1週間くらいでよくなりますが、妊婦に感染すると胎児水腫を起こす危険があり注意が必要です。