Q2 足のうらにホクロは悪性化しやすいと聞きましたが、本当ですか。
A2
本当です。

ホクロの悪性腫瘍はメラノーマ(悪性黒色腫〉と言い、大変悪性度の高い腫瘍で、一度発病すると死亡率が非常に高い恐ろしい病気です。
日本人の場合、発生部位別の頻度を見ますと、足からの発生が全体の約40%で、そのうち足底からのものは約8割を占めます。つまり、足底のものは他の部位に比べて20倍悪性化する確率が高いのです。
足底からの発生が多い理由は、常に体重が加わっていることと、外傷の機会が多いということです。

足底の色素斑の大きさが最大計で7mm以上のものはメラノーマの初期病変の可能性があります。
それ以下の大きさのものでも以下の条件が一つでもあれば切除する必要性があります。
左右が非対称である。
色素斑の辺縁が不規則で境界が一部不鮮明になったりしている。
色調に淡褐色から濃褐色、 黒色までの濃淡がある。
急に大きくなったり、色が濃くなってきた場合

いずれにしても、足底のホクロは診察を受け切除した方が無難です。



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