Q1 子供が虫さされで掻いているうちに皮膚がむけて水疱になりあちこちに拡がってきました。何でしょうか。

A1 伝染性膿痂疹(俗称:とびひ)が考えられます。
乳幼児や学童期の子供にこの場合のように虫さされやアセモ、アトピー性皮膚炎などの皮膚病変がありますと、掻くことによって細菌感染、主として黄色ブドウ球菌が皮膚の表層に侵入して毒素を出し皮膚細胞同士の結び付きを弱め水疱を生じてくるのです。好発部位は顔、体幹、四肢ですが鼻の周辺から始まることが多いです。
伝染力は強く、家庭内だけでなく保育所、幼稚園などで集団発生がよく見られます。

治療は抗生物質の内服と外用によります。湿疹の薬では悪化する場合もあり注意が必要です。重症例では入院治療を要する場合もあります。日常の注意としましては、入浴やシャワーで皮膚の清潔を保つことがまず第一で、体調を整えることも大切です。また、アトピー性皮膚炎などの基礎疾患をきちんとコントロールしておくことも重要です。
いずれにしても他人に感染させる病気ですので早めに専門的治療を受けましょう。

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