粉瘤(ふんりゅう)
表皮嚢腫(ひょひのうしゅ)が正式名称ですが、よく「脂肪の塊」と呼ばれている極めてありふれた皮膚の良性腫瘍です。

顔面、頸部、体幹に好発する小豆大から拇指頭大の半球状の皮膚からドーム状に隆起する皮内結節で通常頂点に拡大した毛包を有します。ときに手掌や足底にも出現します。

自覚症状はほとんどありませんが、しばしば毛包から細菌感染を起こし、急激に赤くなり腫れて疼痛を生じてきます(感染性粉瘤)。単発が多いですが、数個以上生ずる場合もあります。

治療は手術による摘出が基本となります。