Q1 足の親指の爪が側縁の部分にくい込んで赤くはれ上がって痛みがあります。どうしたら良いのでしょうか。

A1 陥入爪(かんにゆうそう)という爪が皮膚を傷つけて、感染をおこし炎症を伴っている状態です。ひどい場合は化膿性肉芽腫(かのうせいにくげしゆ)といって皮膚が増殖して真っ赤にはれ上がります。原因としては
  • もともと遺伝的に爪の湾曲が強い。
  • 靴が合わない、歩き方が悪い、スポーツや立ち仕事が多いなどの外的刺激によって爪がだんだん変形してくる。
  • 爪を切り過ぎていて、周りの皮膚が爪にかぶさるようにふくらんでくる。
  • 爪が水虫にかかり白濁や肥厚してきて爪の強度が低下し外的なカで容易に変形してくる
などです。

治療としては軽症であればくい込んでいる爪を部分的に切除して抗生物質などで炎症を抑えます。盛り上がった肉芽は硝酸銀などで焼灼し、圧迫固定して治療します。重症のものは炭酸ガスレーザーなどでの焼灼切除や、手術などを行います。化学薬品で組織破壊して治療する方法もあります。いずれにしても我慢せずに早めに診察治療を受けることを勧めます。
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