腋臭症は局所の多汗と、アポクリン汗腺が思春期以降に活発化するために生じます。汗自体は無臭ですが、これに表皮の常在菌が汗の中の脂質を分解し、これに垢(あか)や脂腺、エクリン汗腺の分泌物などが混ざり臭いを発します。
治療と予防は、
- 腋毛の処理。腋毛は細菌を増殖し、臭いのついた汗を長時間保待し発散させます。
- 発汗の抑制。アルミニウムを主とした制汗剤で、市販でもいろいろのタイプのデオドラント製品が売られています。
- 殺菌剤による常在菌の抑制。
- 消臭成分で臭いを抑える。酸化亜鉛、フラボノイド、クロロフィルなどが有効です。
- 香水やオーデコロンで臭いをマスクする。
- 漢方薬(越婢加朮湯、防己黄耆湯など)で発汗を抑える。
- 有臭性飲食物(アルコール、ニラ、ニンニク、玉ねぎ)を避ける。
- ビタミンB製剤で脂質の分泌を抑える。
- よく洗浄する。
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日本人は臭いが少ないのですが、いずれにしても白分だけで悩まず、専門医を受診してください。
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