Q1 寒くなるとしもやけになります。原因と対策について教えてください。

正式には凍瘡(とうそう)といい、寒冷に暴露されてから12〜24時間で手足や耳介、鼻など循環障害のおこりやすい末梢部に赤みや腫れが生じ、しだいに紫紅色となりかゆみや痛みを伴います。原因は静脈循環障害の遣伝的な素因に加えて寒冷暴露と日内の大きな温度差が考えられています。

気温4〜5度、一日の温度差10度前後が発症の最適条件とされていますので、厳寒期よりも晩秋や春先に多いのです。また、手足の多汗症がありますと悪化要因になります。
似た症状を呈する病気としてエリテマトーデスという膠原病(こうげんびょう〉やクリオグロブリン血症という耳慣れない病気があり鑑別が必要です。

暖かくなっても治らないときはエリテマトーデスを考える必要があります。治療はビタミンEの外用や内服、消炎鎮痛剤、かゆみ止め、桂枝茯苓丸などの漢方薬が有効です。また、保温に努め局所マッサージを行なったり、多汗症の場合は通気性のよい靴をはき、靴下を頻回に替える必要があります。
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